タロット占い師が4年やって分かったこと リアルと仕事への考え方

タロット占い師

これから打ち明ける「タロット占い」の仕事は、私が首都圏で4、5年、経験したものです。

 

この間、本業のこともあれば、副業のこともありました。会社のデスクワークでは味わえなかった、お客様とのダイレクトなやり取りで喜んでいただいてお金を得られるという、貴重な体験ができました。

 

今回はそんなタロット占い師としての実録です。

きっかけは、娘の卒業でした

タロット

 

下の娘が高校を卒業した頃でした。ふと思いついてタロットカードの教室に通い始め、教室仲間との実習で占っていくうちに手応えを感じるようになり、「これは仕事になりそう」という感覚がしたのが最初のきっかけです。

 

めくったカードには、お客様の今の状況や、目に見えない部分、心の中、過去と将来の可能性といったものが現れてきます。占い師の仕事は、それを読み取ってお客様にサービスとしてお伝えすること。つまり「占いはサービス業だ」と、私は思っています。

そのことに気づいたとき、これなら自分にもできるかもしれない、と感じました。

ブログから始めて、少しずつ広げていった

占い師さん

当時は週4日、派遣で会社のデスクワークをしていました。その傍らで、副業としてタロット占いを始めることにしたんです。

 

最初は自分のブログで「タロット占い」の相談者を募集し、モニター料金でメールサービスを提供するところからのスタートでした。そのうち対面セッションを希望するお客様も出てきたので、あるJR駅の近くの喫茶店にブースを隔週で1日借りて、対面セッションを提供するようになりました。

 

しばらくして、派遣契約が満了しました。ちょうどその頃、ある雑誌で大手の「占いの館」系の会社が公募をしていて、これに応募して採用されました。実際の仕事は、大型ショッピングモールの中にある、会社が借りているブースで、平日週1日、業務委託契約を結んでタロット占いのサービスを提供するというものです。

 

最初のうちは順調でした。固定客もつき、何名か定期的に通ってお金を落としてくださいました。当時は、お客様の喜ぶ顔が見られるのが一番の喜びでした。

気になる料金の話

働き方が変わるにつれて、料金設定も少しずつ変わっていきました。

 

ブログ経由のメールサービスは、モニター料金として一件1,000円からスタートし、本腰を入れてからは3,000円に。JR駅近くの喫茶店での対面セッションは60分5,000円で、1日あたり3組までの受付。ここでは交通費実費と、喫茶店のオーナーへの謝礼も必要経費として出ていました。

 

後にブログ記事経由で対面・オンラインセッションを行うようになってからは、料金も上げました。対面は初回90分15,000円、2回目以降は60分12,000円。オンラインは初回90分10,000円、2回目以降は60分7,500円です。気に入っていただけたお客様には、外のサロンを借りて90分15,000円(交通費・サロンレンタル料込み)でセッションを提供することもありました。

 

大手「占いの館」系の会社との委託契約の料金は、正直もう覚えていないのですが、手取りは看板メニューの料金の半額くらいだったと記憶しています。

会社員時代には味わえなかった良さ

この仕事の一番の良さは、会社でデスクワークをしていた時には味わえなかった、お客様とのダイレクトなやり取りで喜んでいただいてお金を得られるという、貴重な体験ができたことだと思います。

 

集客の話に戻ると、JR駅近くの喫茶店でブースを借りていた頃は、私のセッションが一番人気で常に予約で埋まっていると、オーナーに言われたことがあります。これは、当時書いていたブログ記事の熱心な読者が来てくださっていたおかげだと思います。

 

ここ数年は、配信系SNSでほぼ毎日発信し、ヴォイスヒーリング系のオンラインセッションを募集して実施していた時期もありました。日頃からSNSで発信することは、集客するうえで本当に大事だと感じています。

 

平日週4日、会社のデスクワークをしていた頃は、「いつか満員の通勤電車に乗らず、平日自由に仕事ができる日が来る」ような気がなんとなくしていました。自由業の今は、それが叶っています。

大変だったこともあります

もちろん、良いことばかりではありませんでした。

 

世の中には、お金に余裕があっても心が満たされない方もいます。そんなお客様の中には、私の占いに依存するようになる方も出てきました。あるお客様は、大型ショッピングモールでのセッション以外の場所でも、私に専属で占ってほしいと言ってきたのです。

 

本来、業務委託の時間と場所で知り合ったお客様と、外で会って仕事をしてはいけないルールがありました。でも、そのお客様があまりに熱心だったので、私は仕方なく、ショッピングモールとは別の駅の近くにサロンを借りて、対面セッションを提供することにしました。

ところが、このお客様は熱するのも早ければ冷めるのも早い方で、3ヶ月もすると私のことを罵るようになり、やがて連絡も途絶えてしまいました。

 

もうひとつ、忘れられない出来事があります。契約上、占い師本人の都合で出店できないときは、代わりの占い師に出店してもらうことになっていました。ある日、私は高熱が出て、喉が腫れて声も掠れてしまい、出店できなくなってしまいました。

 

高熱の体で、掠れた声のまま会社の担当者に何度も電話したのですが、なぜか連絡がつきません。仕方なく、そのまま家で寝込むしかありませんでした。後日わかったのですが、その日は担当者が海外出張中で、こちらには留守中の連絡先も知らされていなかったんです。

 

それにもかかわらず、代役を立てなかったことがこちらの契約不履行と判断され、一方的に委託契約を打ち切られてしまいました。正直、軽くショックでした。でも同時に、組織の縛りから解かれたような、不思議な自由さも感じたのを覚えています。それからは、ブログ経由のメールサービスと、喫茶店での対面セッション、ブログ経由の対面・オンラインセッションだけの状態に戻り、また一から自分のペースで積み上げていくことになりました。

どんな人に向いているか

タロット

占いはサービス業なので、向いているのはアウトプットが得意な方だと感じています。ただし、セッション中はまずお客様の話を徹底的に聞くことが何より大事です。

 

私のセッションでは初回、必ず90分コースを受けていただきます。これは占いだけでなく、今行っているヴォイスヒーリングでも変わりません。最初の30分は、ひたすら聞き役に徹します。聞いてもらうだけで心がほぐれて、自分で答えを見つけられる方も少なくないからです。まずしっかり聞いて、そのあとで自分からお伝えする、というのが理想の形だと思っています。

 

占いが好きで、人と接するのが好きで、お客様の喜ぶ顔を見るのが嬉しいと感じられる方には、一度トライしてみる価値があると思います。社会的にも個人的にも、見聞が広がるはずです。

 

逆に、安定した収入を求める方にはあまり向いていません。占いは業務でも副業でも、報酬や成果はお客様次第で不安定になりがちです。会社に派遣されていた頃の安定収入と比べると、どうしても波があります。他にも副業をいくつか持って補うことをおすすめします。

これから始める人へ

タロット

もし今から始めるなら、まずは基礎知識の習得からです。独学で学ぶ方法もありますが、基礎を教えて手ほどきしてくれるメンターのような存在がいると、ずっとスムーズだと思います。

 

基礎的な知識と技術が身についたら、まずは「無料モニター」を募集して、メールやチャットで実際に占ってみて、お客様の反応や自分の手応えを確認するのがおすすめです。ここでピンとくるものがあれば、本格的に踏み出してみるといいかもしれません。

 

集客の方法は、大きく分けて3つあります。ひとつは、大手「占いの館」系の会社を利用する方法。大型ショッピングモールや都内の大きな駅ビルにブースを構えているところが多く、集客力は頼りになります。ただし仲介マージンを取られるので、手取りは額面の半分くらいになると思っておいたほうがいいです。私はたまたま固定客がついたおかげで、担当者から銀座への出店を誘われたこともありました。上昇志向のある方には、こういう道もあります。

 

もうひとつは、占い用にブースを貸し出している喫茶店などを利用する方法。そして最後は、自力で集客する方法です。自力なら自分の時間と空間を優先してマイペースで働けますが、対面セッションをするならサロンなど場所を自分で確保する必要がありますし、日頃からのSNS発信が集客の鍵になります。

 

設備の面では、対面セッションなら場所の確保が必須ですし、オンラインセッションならiPadやパソコンといった端末が必要です。私はパソコンでオンラインセッションをしていた頃、小型マイクも使っていました。

 

繰り返しになりますが、占いは報酬や成果がお客様次第で不安定な仕事です。他の副業もいくつか持って、収入のバランスを取ることをおすすめします。

まとめ

タロット占い師の仕事は、会社でデスクワークをしていた時には味わえなかった、お客様とのダイレクトなやり取りで喜んでいただいてお金を得られるという、貴重な体験ができる仕事です。

 

依存するお客様への対応や、理不尽な契約打ち切りといった大変なこともありました。それでも、それらを一つひとつ乗り越えることで、自由な働き方を実現できたと感じています。

 

平日週4日、会社のデスクワークをしていた頃は、「いつか満員の通勤電車に乗らず、平日自由に仕事ができる日が来る」ような気がなんとなくしていました。自由業の今は、それが叶っています。

 

占いが好きで、人と接するのが好きで、お客様の喜ぶ顔を見るのが嬉しいと感じられる方へ。あなたの感性は、必ず誰かの役に立ちます。

 

ただし、「占いはサービス業である」という現実を忘れないでください。まずはお客様の話をしっかり聞き、日頃からSNSで発信し続ける姿勢こそが、固定客を獲得する唯一の鍵です。

 

そういう方には、一度トライしてみることをおすすめします。あなたの感性を、ぜひ占いの世界で活かしてください。

 

書いてくれた人:紅子さん

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